こんな方におすすめ
○あなたの商品やサービスへのファンをたくさん作りたい。
○お客様の熱烈なコミュニティー作っていつまでも買っていただきたい。
最初にお断りしておきますが「ブランディング」といっても、エルメスやロレックスといったブランドのイメージとは違います。
あなたの商品や会社、そしてあなた自身のファンになってくれるお客様を増やすといった意味での「ブランディング」となります。
例えて言うなら、ミュージシャンを大好きなファン。みたいなものです。(笑)
それのビジネス版です。
それと、この本の正式な名前は、
屁理屈なし
利益と熱狂を生み出す
ダイレクト ブランディング
になります。
題名があまりにも長く、ワードプレスで書くと字余りしまくって入りませんでしたので、申し訳ないですがはしょりました。ご了承ください。
以前ご紹介したダイレクト出版の”セールス戦略”と同じ著者、ダン・S・ケネディの本ですが、彼はストレートな物言いで、しかもそのまま翻訳しているので、気分が害する方がいるかもしれませんが、そこはご了承下さい。
では本題にいきますね!
どうすれば、あなたの会社やあなたを好きになって頂けるか
簡単に書くと、これを最終目的にして、この本は進められています。
単なる売り手と買い手の垣根を越えて、ライバルより高い価格でもライバルのほうがサービスが良くても、あなた以外からはもう買わない!!とお客様に思ってもらえるようなビジネスをしなさい。ということです。
では、どのようにやっていけばブランディングすることができるか。
この本では、お客様の新規獲得からファンになって頂くまでの広い範囲でのブランディングのやり方を紹介しているのが特徴です。
その一部を本の中から抜粋してご紹介していきます。
最初に始めることは、
○誰に対して売るのかをを決め、その相手にハッキリと分かるようなメッセージを作る。
あなたが売りたい相手のみに、突き刺さるメッセージを発信していくのが大切。
これをユニークセールスプロモーションといいます。
例えば、
「50歳以上の方必見!
退職までに資金を2000万円作るための3つの投資法」
っていう感じですね。
”投資で2000万円増やす方法”
ではなく、ターゲットをしっかりピンポイントで決めることが、ブランディング作りの始まりです。
○ブランドとは、売り続け、コミュニティーつ作り続ける事。
一度キリでの販売ではなく、定期的にコンタクトを取り続け、商品を紹介し、フォローをし続ける。
○お客様に様々な情報提供や役に立つ情報の提供をしたり、イベントなどを行って参加させ、巻き込んでいく(コミュニティーを作っていく)
○大企業のブランディングのやり方のマネをしてはいけない。
なるべくお金をかけない。かけても最低限。それよりも紹介などに力を入れる。また、話 題をどんどんアピールして、無料でプレスリリースして、知名度をあげていく。
○従業員の苦労を乗り越えた成功体験、会社や社長の苦労話からの復活、お客様の喜びの声や経験談などの、感情を中心にした、”物語”を使う。
大まかに抜粋すると、このような内容が書いてあります。
商品の売り買いだけではなく、お客様を巻き込み、共感しあい、情報を発信し続けるのが大切で、そのための方法がこの他にもたくさんあります。
また、成功事例もあるのでそれを参考にできるんですが、アメリカの事例なので、あなたのビジネス内容やお客さんに合ったやり方に応用してみて下さいね。
ものすごく大ざっぱな書き方をすると、新規のお客さんを逃がさず、情報を提供し続け、お客様を巻き込みながらコミュニティーを作っていくという流れで覚えていただくと良いかもです。
それを実現するためのニュースレターに作り方もふんだんに紹介されていますが、ニュースレターではなくても、LINE、メルマガ、SNS、プログ何でも応用できます。
もうお分かりかもしれませんが、この方法の欠点としては、従業員が何百人もいる会社や、お客様の数が1000人を超えるような会社は、管理の大変さなどからこの内容を実現するのは難しいかもです。
この本の著者であるダン・ケネディーは、どの著書でも、お客様を囲い込むこととコンタクトを取り続けることに異常なまでのこだわりと信念があります。
これを嫌う方もいますが、少なくとも私の経験では、商品やサービスが良いものであれば、小さい会社や個人自営業,そしてこれから起業する方なら、このビジネスモデルはやらないよりもやったほうが最終的な利益と売上が上がると思いますよ!
維持費用の負担はかかるけれども、コミュニケーションを続けていると、商品の紹介や他社製品を売りたい場合でも、一定のお客様が必ず買っていただけるからです。
これをやっていないと、また広告費を使ったり他の手間をかけて新しいお客様を見つけてこなければならないですからね!ハッキリいって、維持費用よりこっちの方が高くつく時もかなりありました。
ハード面のみならず、ソフト面でも、お客様とのコミュニティーは大いにビジネスを助けます。
お客さんを紹介してくれたり(良いお客様は、やっぱり同じように良いお客様を紹介してくれます)、新しい取引先を紹介してくれたりと”人間的なお付き合い”で得られるものは計り知れないです!
また、自分自身も社員も、ものすごくポジティブな感情で仕事に打ち込むことができます。
目先のちょっとした経費をケチってこれをやらないのは、かなり損してる気がします。
次は、ほとんど商品は持ってないけど、”人間力”でファンを作り続けている人をご紹介しますね!
ファンを作ると、極端な話、商品は二の次になる。
商品なんか無くても、あなた自身や、あなたの会社そのものが、ファンにとっては”価値のある存在”となるという事例をご紹介します。
中村文昭さんって、知っていますか?
元は結婚式場のオーナーだった方ですが、人の心や縁を大切にして、それを経営や生き方に活かすという講演を重ねているうちに、経営者というよりも、人間味あふれる温かいキャラとして、今でも熱烈なファンがいるほどの人気者になりました。
私も2回ほど講演を聞きにいったことがあるけれど、いつもニコニコしてやさしさ溢れる話を聞いているうち気持ちが洗われるような感覚をおぼえたものでした。
ここまでくると、
「彼自身が商品」
なんですね!
ブランディングって、エルメスやリッツホテルのように、格式やキレイなデザインや、サービスの良さだけではないと思います。
あなたやあなたの会社にしかない、お客様に対しての心使いであったり、サービスであったり、顧客視点の仕組みであったり・・・
そんなことが掛け合わされて、お客さんにとって、かけがえのない”ブランド”になっていくんじゃないかと感じてなりません。
私も、このプログを通じて、そんな存在になっていきたいといつも思います。
まだまだ、先は長いですけどね!(笑)
読みやすさの難易度 高
出版社 ダイレクト出版
著者 ダン・S・ケネディ
新本はダイレクト出版で販売していますが、レビューが見たい方はAmazon君へ↓