こんな方におすすめ
〇今の収入+αを稼ぎたい方。
〇M&Aに興味のある方。
〇安く買って高く売りたい方。
〇会社を大きくする夢のある方。
会社は、個人でも、少ないお金でも買うことができる。
それをこの本は教えてくれます。
会社と言えば、数億や数百億をもっていないと買えないというイメージがありますが、
実は、安い会社や事業の場合、数十万や数百万、時にはタダ同然で手に入れられるという
事例が紹介されています。
特に、業績は悪くはないけれど、後継者がいない会社が狙い目ということで、そういう
会社は日本全国に数多くあるという事。
しかし、良いことばかりではないようで、やっぱり素人がおもしろ半分に買ったり、
単に役員報酬をもらう目的だけで買うのは、そこに居る従業員と反発する原因にもなる
ので、中途半端な気持ちで会社を買うのは、やはりお勧めしないようです。
これだけの心がまえは必要
この本では、会社をどういう方法で買うのか、もしくは安く手に入れるかも教えていますが、買った後の維持や大きく育てることにページをかなり使っています。
たとえば、
会社の現在の所有者とは、敵対的ではなく、仲良くする。
従業員とも、友好的に接し、上から目線はしないほうがいい。
決算書の数字の読み方、扱っている商品やサービスの将来性、取引先、お客様、
経費や売掛などを、徹底的に調べる。
もちろん、ライバル会社の存在も、知っておく。
といったことを、あらかじめ充分に調べておくのが大切と説いています。
まあ、よく考えればあたりまえなんですよね。買った会社が実はガタガタだったり、
今まで利益を出していたのに、経営者が変わったとたんにボロボロになるようでは、
まったく話になりません。
買ったから何でもしていいんだ!おれは社長なんだ!
という傲慢な態度ではなく、その会社をいかに大きくしていくかとか、今まで以上に利益を
出して良い会社にしていくとか、そういった希望と覚悟が必要なんだということも、何度も本の中で伝えています。
もちろん、買える会社の探し方、運営ノウハウ、資金繰りといったことまで、細かく書いて
いる良書ですが、やはり強い思いは大切ですね。
会社を買って経営者になるということは、決して楽ではないですが、買うのであれば、
こんな楽しみもあります↓
せっかく、会社を買うんだから・・
最終的には、
役員報酬をガッツリもらえる会社にする。
安く買って、大きく育てて市場に高く売る。
上場させる。
これが目的なのは言うまでもありません。
その目的のための、良い会社を買うノウハウを様々な角度から書いているので、M&A
で会社を大きく育てたいという方にはまさに必読書だと思います。
ちなみに、私の知人も、5年ほど前、2つ会社を買いました。
自分の仕事に関連する商品を扱う会社を買ったみたいですが、1つの会社は収益トントン。
もう一つの会社は、毎年売上が8%くらい伸びているような、おいしい会社だそうです。
その話を聞いて、私もM&Aに興味を持ち、この本を買って読んでみたという、何とも
不純な動機であったことを告白しましょう!(笑)
まあ、今のところ、会社は買っていませんが・・・
読みやすさの難易度 中
出版社 日本実業出版社
著者 五味田 匡功
興味のある方は画像から飛んでみて下さいね↓